三年前ぐらいに向こうの家の近くの団地で子育て中に保護したママちゃんは預かりさんの所でイエネコ修行をしてからご縁が繋がり巣立ちました。
土曜日朝方に玄関から脱走したようでその日の朝に私に連絡が来ました。
脱走の詳細はよく分かりません。
サポートされている別居の娘さんたちも駆け付けていらっしゃいました。
マロンちゃんは近くに居たようですが追いかけてしまい更に逃げたようです。
連絡を受けた午前中に捕獲器を届けて、トイレの砂を排水口ネットに入れたものを敷地のあちこちに、匂いのついた敷物やベッドなどを玄関回りや捕獲器中に入れてもらいました。
玄関ドアもチェーンをした状態で開けておくようお願いしました。
奇しくも元旦に脱走して1ヶ月後に見つかり帰れたものの、肝臓をやられてしまい亡くなってしまった子の団地から比較的近く、その際には見かけていないかを聞いた事がありました。
さらについ2、3週間前にも野良猫親子の相談があり捕獲器2台のお届け、回収をしたばかりの現場もまあまあ近くでした。
足のついた猫ですから、外には興味はありますし理性より、怖さよりも好奇心が勝って出てしまうのは仕方のないことです。
だからこそ飼い主さんが常に気をつけていなければなりません。
1、脱走させないよう網戸やサッシロック、廊下にフェンスを取り付ける。
2、対策に慢心せず、常に足元に注意をはらう。
3、逃げた場合追いかけないで行き先を目で追う。
4、脱走した場所(窓や玄関)を開けられる場合は開けておく。ただし他に猫がいる場合は追加脱走の危険があるためドアを完全に閉められない場合はやめる。
5、使っていたトイレの砂を排水口ネットに入れて敷地内あちこちに置く。
6、匂いの着いた敷物やベッドなどを脱走した場所付近に置く。
7、飼い主の声は分かります。やさしく呼び名から夕方以降探してください。歩く速度は立ち止まりながらゆっくり。洗濯ネット、チュールは忘れずに。
8、捕獲器を脱走した場所付近にセットしてください。
脱走したママの最初の娘かにゃ?と思われるコウちゃん。
今朝早くに捕獲器にマロンちゃんが入っていたと連絡がありました。
身体に異常はなさそうです。
本当に良かったです。
私が今まで20数年で譲渡した猫さんたちの数は数えたことはないのではっきりはわかりません。
長らく登録してきた里親募集サイトでの私の登録した猫さんたちの数は464匹でした。
譲渡しなかった、出来なかった子を含めたら500近い子たちと関わったことになります。
脱走して帰りたいのに帰れない子を思うと、居てもたってもいられず里親さんから連絡を受ければアドバイスして直ぐに捕獲器を届けてしまいます。
無事に帰れたら又引き上げに行かねばならぬ事は想定内ではありますが、返しに行きますなんて言って下さらないかなあなんて甘い期待はダメダメ。
でもボランティアは便利屋ではありません。
私にも自分の生活があり、仕事があり、世話の必要な高齢な母やたくさんの猫たちがいます。
今年は二件の脱走案件で心身疲弊しました。
譲渡から何年も経っても、脱走を知ってしまえば知らんぷりは出来ません。
多分内緒にされたままその子が見つからなかったら、ものすごく悔やみます。
どうして連絡くれなかったのか?きっとそのことでどうしようもなくなります。
だから脱走の連絡を下さることは良いのです。
でも20キロ以上も離れた場所にたびたび行けるような時間も体力もありません。
どうか脱走そのものをしないように、里親の皆さんには心からお願い申し上げます。
今 譲渡そのものがとても怖いと感じてしまっています。
もちろん里親の皆さん、とても大切にして下さっています。
でも本質的にどこまでその子を思って下さるのか、
何かが起きなければわからないですよね。
今夜マロンちゃんが、譲渡したみんにゃが安全なおうちの中で安心して眠っている事でしょう。
ずっとずっといつまでも、みんにゃが、そして私もそうでありますように。